海外でも知的障害児の教育に関しては沢山の情報があります。
学校現場の研究者によって評価され、効果があると判明した知的障害児向けの教育方法が、オーストラリアのニューサウスウェールズ州の行政サイトで掲載されていますので、一部をご紹介します。
Evidence-based strategies for intellectual disability
コミュニケーションを取る前に生徒の注意を引く
指示を与えたり生徒と話したりするときには、始める前に生徒が十分に注意を払っているかどうかを確認してください。
これは声に出して行うことも、身振りで行うことも可能です。
指示を与えたり、生徒と話したりするときは、開始する前に生徒の注意が完全に取れていることを確認してください。
これは大声で行うことも、ジェスチャーで行うこともできます。
明確かつ具体的に
期待されるタスクや行動、また作業にどれくらいの時間を費やす必要があるかについて、明確かつ具体的な指示を与えることが役立ちます。
予想されるタスクや動作、および作業に必要な時間について、明確かつ具体的な指示を与えると役立ちます。
視覚的な指示を使用する
タスクや行動に関する視覚的な指示は、一部の生徒のサポートに役立つ場合があります。
タスクや行動を実演するか、他の生徒に実演してもらうことを検討してください。
視覚的なスケジュール、ポスター、またはビデオを使用して、タスクの概要やモデルを示すこともできます。
課題や行動に関する視覚的な指示は、一部の生徒のサポートに役立つ場合があります。
課題や行動をデモンストレーションするか、他の生徒にデモンストレーションを依頼することを検討してください。
視覚的なスケジュール、ポスター、またはビデオを使用して、タスクの概要を示したり、モデル化したりすることもできます。
ジェスチャーを使う
話すのではなく、正しい答えを指差す必要がある人もいるかもしれません。
励ましと指導を与える
生徒が課題や行動を学習しているときに、すぐにフィードバックと修正を与えることを検討してください。
生徒の能力が向上するにつれて、この作業は徐々に減らすことができます。
少しずつ「自分で考える指示」にする
生徒が回答や課題に自信がない場合は、徐々に自分で考えるような指示が役立ちます。
たとえば、「自分で考える」指示は「次に来る数字はどれですか」という幅広い自由形式の質問であるのに対し、「選択肢があって自分で考えやすい」指示は「6 を指してください。」という質問です。
「選択肢があって自分で考えやすい」指示からはじめて、答えられるようになってきたら、少しずつ「自分で考える」指示にしていきましょう。
まとめ
本記事では海外のサイトで掲載されている知的障害児の教育方法に関してご紹介させていただきました。
以下に今回ご紹介したサイトを含めていくつかのサイトのリンク先をご紹介します。
Evidence-based strategies for intellectual disability
Effective Teaching Methods For People With Intellectual Disabilities
How can teachers help students with intellectual disabilities?
How can teachers help students with intellectual disabilities?
Strategies for Teaching Students with Intellectual Disabilities